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会計責任者等に対するヒアリングに当たっての留意事項

会計責任者等に対するヒアリングに当たっての留意事項

 

 

1.会計責任者等に対するヒアリングの意義・目的

 

1. 会計責任者等に対するヒアリングは、職業的専門家である登録政治資金監査人が会
計責任者本人に対しヒアリングを行うことにより、領収書等の徴収漏れ又は亡失等に
より書面監査では国会議員関係政治団体の支出の状況が確認できなかったものについ
て、支出の実体を確認するとともに、書面監査で支出の状況を確認した国会議員関係
政治団体の支出のうち一定の支出について適法性等を確認し、さらなる収支報告の適
正の確保を図るものである。

 

2. 併せて、国会議員関係政治団体の会計処理方法や会計帳簿の支出項目の区分の分類
等を確認することにより、国会議員関係政治団体の会計処理の適正化も期待できるも
のである。

 

2.ヒアリング事項

 

3. 会計責任者等に対するヒアリングにおいては、以下に掲げる事項について、ヒアリ
ングを行うものとする。

・ 会計処理方法

・ 支出項目の区分の分類

・ 書面監査では支出の状況が確認できなかったもの

・ 書面監査に加えて、支出の状況の詳細を確認する必要があるもの

 

4. 書面監査では支出の状況が確認できなかったものには、以下のものが該当する。

・ 領収書等の徴収漏れ又は亡失により、領収書等がないもの

・ 領収書等又は振込明細書及び振込明細書に係る支出目的書により支出の状況が確
認できない人件費で、賃金台帳、源泉徴収簿等の人件費を確認できる書類の存在し
ないもの

・ 高額領収書等のあて名に当該国会議員関係政治団体に対して発行されたことが推
認されない名称が記載されているもの

・ 「政治資金監査実施要領」の「領収書等を徴し難い事情の具体例」以外の事由で
領収書等を徴し難かった支出の明細書に記載しているもの

 

 

資料3


5. 書面監査に加えて、支出の状況の詳細を確認する必要があるものは、以下のとおり
である。なお、書面監査において発見した関係法令上の問題点等、その他の事項のヒ
アリングを妨げないものである。

・ 政治資金監査を行った現場の事務所が、当該国会議員関係政治団体の活動以外の
活動にも使用されていると認められる場合における経常経費(光熱水費、家賃等)

・ 他の政治団体に対する支出

・ 花輪、供花、香典、祝儀その他これらに類する支出

 

3.ヒアリングの実施方法

 

6. ヒアリングでは、まず、国会議員関係政治団体の会計処理方法についてヒアリング
を行い、当該国会議員関係政治団体の会計処理の現状について把握する。

 

7. 国会議員関係政治団体の会計処理方法については、以下に掲げる事項をヒアリング
で確認すること。

・ 国会議員関係政治団体の支出手続(支出伺い・決裁・支払方法等)について聴取
し、会計責任者が会計処理を管理しているかどうか。

・ 会計帳簿への記帳については、支出の都度行っているのか、ある程度の期間ごと
に行っているのか。

・ 会計処理に関してどのような書類を作成しているのか。

・ 会計帳簿や領収書等について、どのように保管しているのか。

・ 会計責任者の交代があった場合、どのように事務の引継ぎを行っているのか。

 

8. 国会議員関係政治団体の会計処理方法についてのヒアリングの結果、会計処理を改
善できるものがあった場合には、必要に応じて、会計責任者等に対し助言等を行うも
のとする。

 

9. 会計帳簿の支出項目の区分の分類については、省令で定める分類基準に照らし、支
出項目の区分の分類に誤りがないことの確認を会計責任者等に求める。

 

10. 領収書等の徴収漏れ又は亡失により支出の状況の確認ができないもの(人件費以外
の経費の支出に限る。)については、領収書等亡失等一覧表のとおり当該経費が支出さ
れたことの確認を会計責任者等に求める。

 

 

 

 


11. 領収書等又は振込明細書及び振込明細書に係る支出目的書により支出の状況が確認
できない人件費で、賃金台帳、源泉徴収簿等の人件費を確認できる書類の存在しない
ものについては、その事情を聴取し、人件費が支出されたことの確認を会計責任者等
に求める。

 

12. 高額領収書等のあて名に当該国会議員関係政治団体に対して発行されたことが推認
されない名称が記載されているものについては、これらの領収書等が当該国会議員関
係政治団体あてに発行された領収書等であることの確認を会計責任者等に求める。

 

13. 「政治資金監査実施要領」の「領収書等を徴し難い事情の具体例」以外の事由で領
収書等を徴し難かった支出の明細書に記載しているものについては、その事情を会計
責任者等に確認する。

 

14. 政治資金監査を行った現場の事務所が、当該国会議員関係政治団体の活動以外の活
動にも使用されていると認められる場合における経常経費について、当該国会議員関
係政治団体の活動に係る経常経費とそれ以外の経常経費とをどのようにあん分してい
るかを会計責任者等に確認する。

 

15. 他の政治団体に対する支出については、支出を受けた政治団体において適切な会計
処理が行われていることの確認を会計責任者等に求める。

 

16. 花輪、供花、香典、祝儀その他これらに類する支出については、これらの支出に公
職選挙法に抵触する支出が含まれていないことの確認を会計責任者等に求める。

 

4.その他の留意事項

 

17. 会計責任者等に対するヒアリングは、原則として、会計責任者本人に対し行わなけ
ればならない。

 

18. なお、会計責任者の職務を補佐する者が、会計責任者等に対するヒアリングに同席
し、登録政治資金監査人からの質問に回答することは差し支えないものである。

 

19. 会計責任者等に対するヒアリングについては、必ず登録政治資金監査人が行わなけ
ればならず、使用人等のみで行ってはならない。